SSブログ

宇治を観光する! 其の3 台風の後の宇治って『稲村ジェーン』の世界だよね [森鵰剣侠]

 『孫子兵法』観てる?

 このドラマ、プロデューサー、張Pなんだね。知らなかったよ。

 どおりで、烏老大のおじちゃんとか、武侠ドラマでお馴染みの役者さんが出てはるんやね。

 そんな『孫子兵法』にはまってる新選組副長助勤たくいたのブログへようこそ!


孫子兵法 DVD-BOX1

孫子兵法 DVD-BOX1

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • メディア: DVD





 兵家たるもの、へらへらしながらも、心の中では、常に詭計をめぐらしているのです。

 たくいたも、アホなこと言いながらも、心の中では、常に詭計をめぐらしています。そして、戦わずして勝ちますとも!

 だって、それこそ「孫子の兵法」ですからっ!

 そんな一分の隙もない宇治観光はまだまだ続きます。





 天ヶ瀬ダムの放水を見るため、宇治川の上流を目指すたくいたとモリーニョの二人。

 台風が過ぎ去った次の日とあって、宇治川沿いの見慣れた景色も、どことなくいつもと違います。

宇治側沿いの民宿.JPG

 川の流れが速い。鵜も流されるほどです。

 そんな宇治側沿いも、ある異変が起こっていた。

 少し前まで、宇治側沿いの看板といえば、アホにモノを教えるくらいに懇切丁寧な文章だったのですが、

宇治川の注意書き 旧版.JPG

 これくらい懇切丁寧に書かれたものが激減していた。

 代わりに、

宇治川の注意書き 新版.JPG

 と、割合、端折った感のあるものが立てられていた。

 どうも宇治市民の学力レベルが少し上がったようだ。嬉しいような、寂しいような、複雑な心境である。

 
 そんなことを考えながらも天ヶ瀬ダムの手前にある吊り橋に到着。

宇治川の流れ その2.JPGつり橋からの宇治川.JPG

 激しい流れだ。

 宇治川の流れの激しいこと、渦潮の如し。

 しかも、吊り橋なんで、揺れる! かなり怖い。

 実のところ、たくいたもモリーニョも「高所恐怖症」なんであるが、川面がかなり近いので、こっちのほうは大丈夫です。

 見ると、モリーニョもこの激しい流れに、平生では見られないほどテンションが上がっていた。隣で、「うほっ!うほっ!」と雄叫びを上げている。いつも”ぶっ壊れたボリューム” と異名をとるほど声の大きいモリーニョだが、このときは、一際、声が大きくなっている。

 「おい、モリーニョ」

 急に呼びかけられ、少し驚いた表情でこちらを見つめるモリーニョ。

 「はい、隊長」

 「ひとつやって欲しいことがあるねん」
 
 「何でしょう?」

 「『河童の川流れ~』って叫びながら、ここから流されて欲しいねん」

 「嫌です」

 モリーニョ、あっさり拒否。(なんてヤツだ!?)

 「モリーニョ、男には、一生に一度、命を懸けてもやらねばならぬことがある。俺、今がその時やと思うねん」

 「僕は、その時やないと思います」

 「モリーニョ、この台風は、100年に一度、いや、なかなか遭遇することのない伝説の台風やぞ! 言うたら、『稲村ジェーン』みたいなもんやんけ! お前もあの伝説の波に乗れよ! 否、流されろよっ!」

 「『稲村ジェーン』は、ちゃんと準備してますやん。今回、突然ですやん!」

 激しく拒否するモリーニョ。

 (伝説のビッグウェーブが来てるのに、何言ってるんだよっ! モリーニョ。お前は、あの月曜日はゴロゴロし、火曜日はウダウダし、時々、悶える、みたいなそんな退屈な日常でいいのか? そんなハリのない毎日に満足なのか? 今、男として脱皮しなければ、いつ脱皮するねん? )

 「お前が流されてる間、俺が、サザンの『真夏の果実』歌いながら、動画を撮影したるやん」


稲村ジェーン [VHS]

稲村ジェーン [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: VHS






 この一言で、ちょっと(流されてもいいかな) なんて思ってしまったモリーニョ。たくいたは、その表情の変化も見逃しません。何しろ、兵家ですから。しかし、いきなり我に返ったモリーニョが、

 「でも、隊長、桑田圭祐の真似、全然似てませんやん!」

 と激しく反撃する。似てるも似てないも、そもそもたくいたは”音痴”である。すると、更に

 「そしたら、隊長が流されたらいいやん!」

 と反撃するモリーニョ。ここで反撃に出るくらい、想定内です。何故って? それは僕が兵家だから。

 「俺が流されてみろ、それは報道になってしまうやないか。ただの事故映像になってしまうやないか。そんな映像見て、おもろいか?」

 言葉に詰まるモリーニョ。

 「じゃ、僕が流されたら、面白いですか?」

 「面白くないわけないやろう~! ここで川見てはる人たちも、『あの人、凄い! ノースタントでやってはる~!!』って言ってくれるよ、多分。ひょっとしたら、ノースタントで流されてるモリーニョ見て、ジャッキー・チェンからオファーがあるかもしれん。ただ、流されてるときに、iPHONEの操作を誤らないという保障はどこにも無いがな」

 ”ジャッキーからオファー”と言う言葉に、一瞬、心が動くモリーニョ。しかし、急に我に帰って、こう言った。

 「流されてるのに、ピンボケとかしてたら、僕、無駄死にじゃないですか~!?」

 「そやね。そういうことになるね。しかも、今も、この激流を動画で取ろうとして、静止画撮ってしもてるし。あっはっは」

 ちなみに、今、携帯を見ても、ライブラリに動画が入ってないんだよね。静止画は無駄に4枚くらい保存されてるんですが。何処にいったんやろう? 激流を撮った動画。たくいた、機械の方も”オンチ”です。

 折角、流されようと決意しかけていただけに、残念である。ここでうまくいっていれば、YOUTUBEで、濁流に流されるモリーニョをお見せできたんですが……。次回は、もう少し携帯を使いこなせてから、チャレンジしたいと思います。

 そんなやりとりをしながらも、ようやく天ヶ瀬ダムに到着!

天ヶ瀬ダム.JPG

 「ナイヤガラや~! 世界三大瀑布や~!」

 思わず叫ぶたくいた。

 外国に行ったことのないモリーニョに、

 「俺、ナイヤガラ行ったことあるねんけど、こんな感じやで」

 と教えてあげました。

 「へ~!」と感嘆の声をあげるモリーニョ。もう、モリーニョも、気分はナイアガラです。

 多少、雰囲気違いますが、ナイアガラもこんな感じです、僕の記憶が確かなら。
 





 


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。