宇治を観光する! 其の2 台風の後の宇治って藤沢周平の世界だよね [森鵰剣侠]
地元・宇治の魅力を伝えるためなら、一肌も二肌も脱ぐことも惜しまない新選組副長助勤たくいたのブログへようこそ。
でも、パンツだけは勘弁してね。
たくいたも愛読してましたよ、『孫子』『呉子』。
たくいたのモットーも、”戦わずして勝つ!”です。
本当は、違うモットーなんですが、なんとなく今のモットーは、”戦わずして勝つ!”です。
いい加減です。でも、いつものことです。
JR宇治駅に到着。
駅を出てすぐに、たくいたはモリーニョに、こう宣言した、
「今日は、普通に宇治ぶらするんじゃなく、宇治を観光客のように観光するゼィ!」
思わず歓声を上げるモリーニョ。
兵家の休日は”隙”を作ってはならんのです。
早速、観光客の人たちと混じって、JR宇治駅前にある茶壷のポストを撮影。
JR宇治駅から宇治川までの道中。
たくいたは、今週収穫した一番の画像をモリーニョと鑑賞することにした。
タイトルは、「可憐な婦人の昼下がり」。
画像を見て、思わず額から汗が滴り落ちるモリーニョ。
画像の婦人は、橙色のタンクトップを着た女性で、薄黒いサングラスの奥からは、ギョロっと睨みつけているかのような鋭い眼光。獅子咆哮を発するその口は、こともあろうに平安貴族の貴婦人の如く扇で隠しているのだが、その黒い扇に青い字で記された「天下布武」の四字。
「可憐な貴婦人っていうより、マフィアの女ボスですやん! 十人は殺さんとこの雰囲気は醸し出せませんよ!」
モリーニョが叫ぶ。
(十人? いや、もっとやろ。十人殺すどころか、十人は食べてるね。性的な意味でなく、食物的な意味で……汗)
「こ、こどもが見たら、泣きますよ! この画像見たら、間違いなく子供は泣きますよ!!」
(大人が見ても、ビビるね)
その画像の貴婦人こそ、「どぅい門」の総帥であり、たくいたの師匠でもある桃花島の島主どぅいちゃんである。
「と、いうことで、君、どぅいちゃんと結婚しなさい」
いつもの如く、いい加減な感じで、どぅいちゃんをモリーニョに薦めてみることにした。
「え? 遠慮します」
「遠慮するなよ。どぅいちゃんと結婚したら、三人の男の子のお父さんになれる特典付きやぞ!」
「それって特典なんですか?」
そう言って悩んだ風なモリーニョ。再婚で一番問題になるのは、”連れ子”との人間関係なのが、世の常。自分の血を分けた子ができると、この問題がより一層複雑になる。さすがは『史記』や『十八史略』なんかの漢籍を読んで、ちょっとは人間関係を勉強したモリーニョだ。
しかし、どぅいちゃんと三仙なら無問題。
「連れ子との問題で躊躇してるんやろ? モリーニョ。大丈夫や。三仙なら、お前もきちんとした人間関係を構築できるはずだから。『モリーニョ、ジュース買ってきて』とか、『モリーニョ、宿題やっといて』って言って、必ずなじんでくれるはず!!」
「それ、僕、パシリですよね」
「うん、そうともいうよね」
「弟子なんですか? たくいた、本当に、どぅいちゃんの弟子なんですか?」
「弟子だよ。どぅい門だから、しゃ~ないやん」
(そういうお前もどぅい門やんけ)
そんなどぅい門の弟子二人、くだらない話をしながら宇治川に到着。
昨日まで台風が着ていたからか、宇治川の水量は多く、流れも激しいものになっていた。
「すごい水量やな」
「隊長、この水量だと塔ノ島には入れないかもしれないですね。鵜飼も中止してるかも」
そんなことは昨日の時点で想定済みです。だって、僕は”兵家”ですから!
塔ノ島へ向かう宇治側沿いの小道。
「おい、モリーニョ! なんか藤沢周平の『蝉しぐれ』に出てきそうな道じゃね? あの主人公がお父さんの遺体を荷車に乗せて運んだあの道って、こんな感じじゃね?」
「微妙なシーンですね」
完全に『蝉しぐれ』の世界に入っている妄想族たくいた。もちろん、主役は僕です。姫は、僕の中では、完全に貫地谷しほりちゃんです。当然です。
「モリーニョ、俺の中では、今、一青窈の「かざぐるま」流てるゼィ!」
すると、ちょっと怪訝そうな表情をするモリーニョ。
「一青窈の歌詞は何書いてるんか、よく分かりません!」
「アホか! 歌詞っていうのは、普遍的なことを訳わからんように書くもんだゼィ! お前ももう少し”女心”っていうもんが分かるようになれば、分かる部分も出てくるゼィ! と言いつつ、歌詞の意味全部は分からんけど」
と、言いつつ、(いつまで経っても、わからねぇな~、”女心”ってヤツは)。
案の定、橘橋、封鎖!
「この調子だと、朝霧橋から対岸に渡ることも難しいですね」と、モリーニョ。
そんなことも想定内です。
とりあえず宇治の風情を楽しみながら、歩く。
やはり、塔ノ島に入ることもできず、鵜飼も今日は中止です。
鵜飼のポスターを眺めるたくいたとモリーニョ。
「ここの鵜飼は女性が多いですね、隊長」
「このの鵜飼はそして美人が多いね」
ということで、ここでもいい加減にモリーニョに女性を薦めるたくいた。
「モリーニョ、鵜飼の女性に声かけてみろよ! 『僕を鵜飼の鵜やと思って、飼って下さい!』って」
「僕、魚取れませんよ……」
「そこは気合入れてとれや!」
そんないい加減なこといいながら、宇治川を眺めると、川の流れが恐ろしく速い。
「隊長、あの宇治川の流れの速さ、尋常じゃないですね」
「尋常ちゃうね」
「やっぱり天ヶ瀬ダム、放水してるんでしょうね?」
「そらしてるやろうね」
思わず顔を合わせる二人。
「行くか? 天ヶ瀬」
「はい、隊長!」
ということで、天ヶ瀬に向かう二人であった。
これも想定の範囲内ですな。 だって、たくいたは”兵家”ですから。
ということで、一分の隙のない”兵家の休日”はつづく。
でも、パンツだけは勘弁してね。
たくいたも愛読してましたよ、『孫子』『呉子』。
たくいたのモットーも、”戦わずして勝つ!”です。
本当は、違うモットーなんですが、なんとなく今のモットーは、”戦わずして勝つ!”です。
いい加減です。でも、いつものことです。
JR宇治駅に到着。
駅を出てすぐに、たくいたはモリーニョに、こう宣言した、
「今日は、普通に宇治ぶらするんじゃなく、宇治を観光客のように観光するゼィ!」
思わず歓声を上げるモリーニョ。
兵家の休日は”隙”を作ってはならんのです。
早速、観光客の人たちと混じって、JR宇治駅前にある茶壷のポストを撮影。
JR宇治駅から宇治川までの道中。
たくいたは、今週収穫した一番の画像をモリーニョと鑑賞することにした。
タイトルは、「可憐な婦人の昼下がり」。
画像を見て、思わず額から汗が滴り落ちるモリーニョ。
画像の婦人は、橙色のタンクトップを着た女性で、薄黒いサングラスの奥からは、ギョロっと睨みつけているかのような鋭い眼光。獅子咆哮を発するその口は、こともあろうに平安貴族の貴婦人の如く扇で隠しているのだが、その黒い扇に青い字で記された「天下布武」の四字。
「可憐な貴婦人っていうより、マフィアの女ボスですやん! 十人は殺さんとこの雰囲気は醸し出せませんよ!」
モリーニョが叫ぶ。
(十人? いや、もっとやろ。十人殺すどころか、十人は食べてるね。性的な意味でなく、食物的な意味で……汗)
「こ、こどもが見たら、泣きますよ! この画像見たら、間違いなく子供は泣きますよ!!」
(大人が見ても、ビビるね)
その画像の貴婦人こそ、「どぅい門」の総帥であり、たくいたの師匠でもある桃花島の島主どぅいちゃんである。
「と、いうことで、君、どぅいちゃんと結婚しなさい」
いつもの如く、いい加減な感じで、どぅいちゃんをモリーニョに薦めてみることにした。
「え? 遠慮します」
「遠慮するなよ。どぅいちゃんと結婚したら、三人の男の子のお父さんになれる特典付きやぞ!」
「それって特典なんですか?」
そう言って悩んだ風なモリーニョ。再婚で一番問題になるのは、”連れ子”との人間関係なのが、世の常。自分の血を分けた子ができると、この問題がより一層複雑になる。さすがは『史記』や『十八史略』なんかの漢籍を読んで、ちょっとは人間関係を勉強したモリーニョだ。
しかし、どぅいちゃんと三仙なら無問題。
「連れ子との問題で躊躇してるんやろ? モリーニョ。大丈夫や。三仙なら、お前もきちんとした人間関係を構築できるはずだから。『モリーニョ、ジュース買ってきて』とか、『モリーニョ、宿題やっといて』って言って、必ずなじんでくれるはず!!」
「それ、僕、パシリですよね」
「うん、そうともいうよね」
「弟子なんですか? たくいた、本当に、どぅいちゃんの弟子なんですか?」
「弟子だよ。どぅい門だから、しゃ~ないやん」
(そういうお前もどぅい門やんけ)
そんなどぅい門の弟子二人、くだらない話をしながら宇治川に到着。
昨日まで台風が着ていたからか、宇治川の水量は多く、流れも激しいものになっていた。
「すごい水量やな」
「隊長、この水量だと塔ノ島には入れないかもしれないですね。鵜飼も中止してるかも」
そんなことは昨日の時点で想定済みです。だって、僕は”兵家”ですから!
塔ノ島へ向かう宇治側沿いの小道。
「おい、モリーニョ! なんか藤沢周平の『蝉しぐれ』に出てきそうな道じゃね? あの主人公がお父さんの遺体を荷車に乗せて運んだあの道って、こんな感じじゃね?」
「微妙なシーンですね」
完全に『蝉しぐれ』の世界に入っている妄想族たくいた。もちろん、主役は僕です。姫は、僕の中では、完全に貫地谷しほりちゃんです。当然です。
「モリーニョ、俺の中では、今、一青窈の「かざぐるま」流てるゼィ!」
すると、ちょっと怪訝そうな表情をするモリーニョ。
「一青窈の歌詞は何書いてるんか、よく分かりません!」
「アホか! 歌詞っていうのは、普遍的なことを訳わからんように書くもんだゼィ! お前ももう少し”女心”っていうもんが分かるようになれば、分かる部分も出てくるゼィ! と言いつつ、歌詞の意味全部は分からんけど」
と、言いつつ、(いつまで経っても、わからねぇな~、”女心”ってヤツは)。
案の定、橘橋、封鎖!
「この調子だと、朝霧橋から対岸に渡ることも難しいですね」と、モリーニョ。
そんなことも想定内です。
とりあえず宇治の風情を楽しみながら、歩く。
やはり、塔ノ島に入ることもできず、鵜飼も今日は中止です。
鵜飼のポスターを眺めるたくいたとモリーニョ。
「ここの鵜飼は女性が多いですね、隊長」
「このの鵜飼はそして美人が多いね」
ということで、ここでもいい加減にモリーニョに女性を薦めるたくいた。
「モリーニョ、鵜飼の女性に声かけてみろよ! 『僕を鵜飼の鵜やと思って、飼って下さい!』って」
「僕、魚取れませんよ……」
「そこは気合入れてとれや!」
そんないい加減なこといいながら、宇治川を眺めると、川の流れが恐ろしく速い。
「隊長、あの宇治川の流れの速さ、尋常じゃないですね」
「尋常ちゃうね」
「やっぱり天ヶ瀬ダム、放水してるんでしょうね?」
「そらしてるやろうね」
思わず顔を合わせる二人。
「行くか? 天ヶ瀬」
「はい、隊長!」
ということで、天ヶ瀬に向かう二人であった。
これも想定の範囲内ですな。 だって、たくいたは”兵家”ですから。
ということで、一分の隙のない”兵家の休日”はつづく。
し~らないっと!横浜じゃ血の雨が振りそうだね、傘持って行こうっと!
by 迷子 (2011-07-22 13:32)
>迷子さん
迷子さんも、そう思わはります?
僕もそう思います。
レインコートも要ると思います。
でも、「戦わずして勝つ!」、それが孫子の兵法です!!
by 新選組副長助勤たくいた (2011-07-23 11:23)
可愛い~弟子に血など流させるわけないじゃな~い♪
血など流すような真似しなくても…(微笑み)。
楽しみだわぁ♪
by どぅいちゃん (2011-07-23 20:12)
>どぅいちゃん
よかった~♪
僕たち可愛くて。よっこはま、楽しみだ~!!
by 新選組副長助勤たくいた (2011-07-23 23:42)
そうよぉ~♪ 可愛い弟子には、
血を流さずに死ねるよう十分注意するに決まってるでしょう?
喉から血が上ってきても吐いちゃ駄目よ。
ぐっと堪えないとあの世行きよ(微笑み)。
メツゼッツー(滅絶)よりは上品な方法を考えておくわ♪
by どぅいちゃん (2011-07-27 22:18)
>どぅいちゃん
師匠! そんなことしたら、堪え性の無いモリーニョが死んでしまいます。
南無阿弥陀仏……
by 新選組副長助勤たくいた (2011-07-28 09:19)