福山・尾道を行く ~その4・仙酔島~ [無情剣客多情剣]
モリーニョ、なんか書く人が違うと、なんか全然内容が変わってくるよね。
今回の紀行文は、「司馬遼太郎を意識してるって言ったら、嘘じゃない。」って言ったら、「嘘~ん」って、多分、君は言うよね。
鞆の浦を散策していると、また雪が降ってくる。
それも結構、吹雪だ。
しかし、(鞆城という城の石垣があるんなら、モリーニョのために撮っておいてやろう)と思うんで、とりあえず石垣を撮影。
なんてことない、ただの石垣です。
地蔵院の石垣も鞆城の石垣らしいので、とりあえず撮る。
でも、このころになると猛烈に吹雪いてきたので、保命酒屋を探して雨宿りならぬ、雪宿りをすることにする。
しかし、方向音痴なたくいた、鞆の浦の迷路のような狭い路地を彷徨い歩く。
こんなとき、iPHONEのGPSを使って位置確認をしたいんだけど、吹雪で携帯を濡らしたくないため、自分の感覚と時々、道に現れる地図を頼りに保命酒屋を探す。
ようやく一軒の保命酒屋に辿り着く。
試飲してると、なんか思ったより臭くなく、しかも野菜ジュースみたいな風味で、これは身体によさそう。
ということで、入店当初は、一番小さい瓶のものを買おうと思っていたが、720mlのものを購入。
保命酒の飴ちゃんを口に放り込む。
「今日は、珍しく雪が降ってますね。このあたりは温かいので、この時期にこんなに振るのは珍しいです」
と、店のおばちゃん。
(はい、日頃の行いが悪い、雨男ですから)
と、振り向きざまに、笑顔で別れを告げるたくいた。
しかし、店を出ると、丹後を思い出すくらい鉛色の世界が広がっている。
「もう、こうなったら、仙酔島の宿でのんびりしよ~!」
と、舟乗り場まで急ぐたくいた。
空が暗いぜ! 鉛色だぜ!
(保命酒も買ったことだし、もう未練はないゼィ!)
新いろは丸に乗り込み、対岸の仙酔島に到着すると、さっきの吹雪が嘘みたいに、晴天!
(でも、考えたら、これは運が悪いんじゃなくって、仙酔島をたんのうさせようという神様の計らいでは?)
ということで、神さまに感謝することに。
しかし、この島からの景色はすばらしい。
仙人が酔うほどに景色が美しい島だけあるゼィ!
と、島の中を軽く散策しながら、国民宿舎にチェックインするたくいたでした。
つづく
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