岡崎由美先生監修 『きわめつき武侠小説指南』 [射鵰英雄伝・天龍八部・神鵰侠侶]
いや~、面白かった!
10年も前に、こんな面白い、素晴らしい本が出ていたとは知らなかった……。
金庸先生の創作の仕方や素顔が、一瞬垣間見ることができて、たくいた感動~♪
一番面白かったのは、岡崎先生と土屋先生が金庸先生と対談しているところ。
金庸先生の吉川英治『宮本武蔵』の評価が辛口だったのは残念。でも、歴史だけでもすっごく詳しい先生なのに、フロイトですか……。凄いですね。やっぱり金庸先生の作品は、歴史あり、武芸あり、恋愛あり、サスペンスありですから、あらゆることを知っておられるんですね。感動しながら読みました。
まだまだ勉強が足らんゼィ!たくいた。
金文京先生の「金庸先生の歴史観」も面白かった。日本人だからか、こういう民族間の摩擦っていうのはあまり感じないけど、『天龍八部』を思い起こして、
(ああ、そうだった!そういうことだったのか!)
と感心しながら読みました。
平安時代の日本人が抱えた民族間の摩擦って、蝦夷の度重なる叛乱に、刀伊の入寇、新羅の来寇くらいですか。これでも日本は面食らっただろうから、当時の宋は大変だね。
最初の馳星周さんたちの対談で、『鹿鼎記』の刊行が一番最後ということに困っている馳さんに対して、「なんで『鹿鼎記』なんですか?」と問われた馳さんの答えが、
「周星馳が出た映画が面白かったから(笑)」
そら~ペンネームからして、周星馳好きでっしゃろ!と思わず笑ってしまった。
ちなみに、たくいたと馳星周さんが面白いと思った周星馳の『鹿鼎記』は、
あと、岡崎先生の「金庸先生の歴史伝承」というコーナーで、『鹿鼎記』の主人公が、ロシアのピョートル大帝擁立の影で暗躍していたという説明の最後のツッコミが、なんともいえず面白かった。
この本は、金庸先生の武侠小説初心者も楽しめると思うけど、何冊か金庸先生の本を読んだ人が読むと、もっと面白いと思う。ということから考えて、金庸迷増殖中の今こそこの本を出すべきやと思う今日この頃。
この本面白いから、何度も読んじゃおう~♪
10年も前に、こんな面白い、素晴らしい本が出ていたとは知らなかった……。
金庸先生の創作の仕方や素顔が、一瞬垣間見ることができて、たくいた感動~♪
一番面白かったのは、岡崎先生と土屋先生が金庸先生と対談しているところ。
金庸先生の吉川英治『宮本武蔵』の評価が辛口だったのは残念。でも、歴史だけでもすっごく詳しい先生なのに、フロイトですか……。凄いですね。やっぱり金庸先生の作品は、歴史あり、武芸あり、恋愛あり、サスペンスありですから、あらゆることを知っておられるんですね。感動しながら読みました。
まだまだ勉強が足らんゼィ!たくいた。
金文京先生の「金庸先生の歴史観」も面白かった。日本人だからか、こういう民族間の摩擦っていうのはあまり感じないけど、『天龍八部』を思い起こして、
(ああ、そうだった!そういうことだったのか!)
と感心しながら読みました。
平安時代の日本人が抱えた民族間の摩擦って、蝦夷の度重なる叛乱に、刀伊の入寇、新羅の来寇くらいですか。これでも日本は面食らっただろうから、当時の宋は大変だね。
最初の馳星周さんたちの対談で、『鹿鼎記』の刊行が一番最後ということに困っている馳さんに対して、「なんで『鹿鼎記』なんですか?」と問われた馳さんの答えが、
「周星馳が出た映画が面白かったから(笑)」
そら~ペンネームからして、周星馳好きでっしゃろ!と思わず笑ってしまった。
ちなみに、たくいたと馳星周さんが面白いと思った周星馳の『鹿鼎記』は、
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あと、岡崎先生の「金庸先生の歴史伝承」というコーナーで、『鹿鼎記』の主人公が、ロシアのピョートル大帝擁立の影で暗躍していたという説明の最後のツッコミが、なんともいえず面白かった。
この本は、金庸先生の武侠小説初心者も楽しめると思うけど、何冊か金庸先生の本を読んだ人が読むと、もっと面白いと思う。ということから考えて、金庸迷増殖中の今こそこの本を出すべきやと思う今日この頃。
この本面白いから、何度も読んじゃおう~♪
この本中身濃いですよね。 小生のブログの記事は結構此処の内容をベースにしたのが(パクリでは在りません、参考に・・・ですので(汗))多いのです。
金庸先生は「宮本武蔵」は解らないと想いますよ。 令狐冲との比較とかすると良く解ります。
金先生の天龍記事も、「やっぱりそうですよね、ごもっとも」という所と、「違うんじゃない?」と言う所ありでした。
笑傲江湖の愛情が政治に勝ったみたいな阿部先生の記事には「反論」したつもりです。 情愛なら盈盈ではなく儀琳でしょ最後に選ぶのは・・・って。 金庸先生も迷ったようですが、儀琳にしてしまうとあの小説の主題が100%逆になってしまいます。
鹿鼎記あっての周星馳というのは、小説とこれ以外の周星馳映画も見てよく解りました。
是非再発売して欲しい本ですよね。
by Mario (2009-01-08 23:33)
>Marioさん
はい、中身濃かったです。ある程度金庸先生の作品読んだほうが面白いと思います。
「宮本武蔵」と令孤冲の比較ですか。面白そうですね!文学部のレポートになりそうですね!武侠は日本の剣豪達のような決闘をしないというコメントが、「なるほど~」と思いました。あの武蔵とお通さんのすれ違いがなかなかいいんですけどね~。
そうですね!この本は、今こそ出すべき本だと思います。
by 新選組副長助勤たくいた (2009-01-09 13:16)