大幇会 芹沢派モリーの侠客行 その3 泥酔 [森鵰剣侠]
このレポは、「破顔野獣」ことモリーの証言を基に書かれております。ただ、当人、酔っ払い、記憶がほとんど曖昧だったことを、ご了承下さい。
(あ、熱い!熱いぜ!)
ウォッカを二杯飲み干すと、モリーの全身を、更に燃えたぎる血が、流れ出す。
そろそろお開きの時間か、人が流れ出す。
「明日、よければ、お昼にお蕎麦食べに行きませんか?」
一人の淑女が、そう言うと、携帯の連絡先を教えてくれた。阿銀の嫉妬を恐れつつも、素直に聞くモリー。しかし、もうその足元は、千鳥足になっている。
(楽しかった!)
モリーは、フラフラになりながら、今夜のねぐらに決めたネットカフェへ歩く。途中、携帯の充電をしないといけないことに気付き、とりあえずコンビにへ。
「ない!ない!ない!全然無いやんけ!au対応の使い捨て充電器!DoCoMoしかないってどういうことや!」
コンビニの若い男に、突然、発狂するも、若い男は、怯えながら、「すみません!」をマニュアル通りに連呼するだけである。
一瞬、この店を潰してやろうかとも思ったが、鉄扇を忘れてきたことを思い出した。
「あほんだら!マニュアル通りの応対しやがって!」
そう吐き捨てると、モリーは、店を後にした。
二軒目のコンビニで、ようやく使い捨て充電器を発見するモリー。
「そう!そう!そう!これ!これ!これ!」
「破顔野獣」の二つ名の通り、満面の笑みで、ネットカフェに帰る。
ネットカフェに着くと、安心したのか、そのまま昏倒。目が覚めると、もう昼前である。しかも、気分が悪い。
(俺としたことが、二日酔いか……)
昨日買った充電器で携帯を充電しようと、コンビニの袋を除いてみると……
「これ、エロ本やん!!」
素っ頓狂な声が、狭いネットカフェ内に響き渡る。自分の出した大声が、二日酔いの身体にこえたる。
「それも、京都でも買えるヤツやん!」
(お、俺は、何買うてるねん……。アホやん……)
すると、メールが。たくいたからである。メール見た途端、今まで曇っていた眼鏡が、キラッと光る。
(これは、昨日、岡崎先生に粗相したことが書いてある。さすがは隊長、情報が速いぜ。監察の連中は来てないから、大方、八雲前輩からだろう)
八王子に向かう列車の中で、たくいたに返信する。「岡崎先生の目が誘ってはったから。隊長の代わりに粗相をしたと思われよ」と。
途中、日野駅に着く。すると、危うく下車しそうになるモリー。
(あかん!日野に着くと、降りようとしてしまう……、俺、芹沢派やのに……。やっぱりここは、新選組の聖地や!たくいたが居ても、多分、あの男も下車しそうになるやろう)
ちなみに、芹沢派の本拠地は、水戸である。
八王子の東京富士美術館に到着。いよいよ「大三国志展」である!
しかし、やたら人が多い!否、多すぎる!
普段なら、温厚なモリーは、その程度のことでは、腹も立たないのだが、今日は、二日酔いで、体調も悪い。
隣で観ていたアベックの三国志の知識の無さに、
(お前らな~、この絵を見て、10秒で五丈原の戦いって気付かへんねやったら、とっとと帰れ!無駄じゃ!)
騒いでるガキを見ては、
(お前らのせいで、おれが吸う酸素が足りひんやろ!三国志展に来るからには、それなりに三国志を調べてから来い!)
三国志を愛するが故に、心の中で悪態をつきながら、二日酔いもあって、モリーは、途中で断念して、大久保へ帰ることに。
後日、たくいたに、「a Black LeafのJ君くらい、知らなくてもセンスあれば許せるんやけど、好き故に、知らずに三国志展に来るヤツが許せんかった。ま、あの時は、体調もボトムやったけどな」と、近所の喫茶店「「モンキー」で語っている。
途中、昨夜の「蕎麦」を誘ってくれた女性と連絡が通じるも、晩御飯、ひさしぶりに会う友人と食べるために、蕎麦は次回ということとなった。
(って、あの女性は、誰やったっけ?)
(中途半端に、つづく)
(あ、熱い!熱いぜ!)
ウォッカを二杯飲み干すと、モリーの全身を、更に燃えたぎる血が、流れ出す。
そろそろお開きの時間か、人が流れ出す。
「明日、よければ、お昼にお蕎麦食べに行きませんか?」
一人の淑女が、そう言うと、携帯の連絡先を教えてくれた。阿銀の嫉妬を恐れつつも、素直に聞くモリー。しかし、もうその足元は、千鳥足になっている。
(楽しかった!)
モリーは、フラフラになりながら、今夜のねぐらに決めたネットカフェへ歩く。途中、携帯の充電をしないといけないことに気付き、とりあえずコンビにへ。
「ない!ない!ない!全然無いやんけ!au対応の使い捨て充電器!DoCoMoしかないってどういうことや!」
コンビニの若い男に、突然、発狂するも、若い男は、怯えながら、「すみません!」をマニュアル通りに連呼するだけである。
一瞬、この店を潰してやろうかとも思ったが、鉄扇を忘れてきたことを思い出した。
「あほんだら!マニュアル通りの応対しやがって!」
そう吐き捨てると、モリーは、店を後にした。
二軒目のコンビニで、ようやく使い捨て充電器を発見するモリー。
「そう!そう!そう!これ!これ!これ!」
「破顔野獣」の二つ名の通り、満面の笑みで、ネットカフェに帰る。
ネットカフェに着くと、安心したのか、そのまま昏倒。目が覚めると、もう昼前である。しかも、気分が悪い。
(俺としたことが、二日酔いか……)
昨日買った充電器で携帯を充電しようと、コンビニの袋を除いてみると……
「これ、エロ本やん!!」
素っ頓狂な声が、狭いネットカフェ内に響き渡る。自分の出した大声が、二日酔いの身体にこえたる。
「それも、京都でも買えるヤツやん!」
(お、俺は、何買うてるねん……。アホやん……)
すると、メールが。たくいたからである。メール見た途端、今まで曇っていた眼鏡が、キラッと光る。
(これは、昨日、岡崎先生に粗相したことが書いてある。さすがは隊長、情報が速いぜ。監察の連中は来てないから、大方、八雲前輩からだろう)
八王子に向かう列車の中で、たくいたに返信する。「岡崎先生の目が誘ってはったから。隊長の代わりに粗相をしたと思われよ」と。
途中、日野駅に着く。すると、危うく下車しそうになるモリー。
(あかん!日野に着くと、降りようとしてしまう……、俺、芹沢派やのに……。やっぱりここは、新選組の聖地や!たくいたが居ても、多分、あの男も下車しそうになるやろう)
ちなみに、芹沢派の本拠地は、水戸である。
八王子の東京富士美術館に到着。いよいよ「大三国志展」である!
しかし、やたら人が多い!否、多すぎる!
普段なら、温厚なモリーは、その程度のことでは、腹も立たないのだが、今日は、二日酔いで、体調も悪い。
隣で観ていたアベックの三国志の知識の無さに、
(お前らな~、この絵を見て、10秒で五丈原の戦いって気付かへんねやったら、とっとと帰れ!無駄じゃ!)
騒いでるガキを見ては、
(お前らのせいで、おれが吸う酸素が足りひんやろ!三国志展に来るからには、それなりに三国志を調べてから来い!)
三国志を愛するが故に、心の中で悪態をつきながら、二日酔いもあって、モリーは、途中で断念して、大久保へ帰ることに。
後日、たくいたに、「a Black LeafのJ君くらい、知らなくてもセンスあれば許せるんやけど、好き故に、知らずに三国志展に来るヤツが許せんかった。ま、あの時は、体調もボトムやったけどな」と、近所の喫茶店「「モンキー」で語っている。
途中、昨夜の「蕎麦」を誘ってくれた女性と連絡が通じるも、晩御飯、ひさしぶりに会う友人と食べるために、蕎麦は次回ということとなった。
(って、あの女性は、誰やったっけ?)
(中途半端に、つづく)
タグ:大幇会
>近所の喫茶店「「モンキー」
なんかここで妙にウケてしまいました(笑)。
by どぅいちゃん (2008-05-08 13:34)
>どぅいちゃん
そーですね~
あんましセンス無いですね~アハハ
by 新選組副長助勤たくいた (2008-05-08 18:11)
>阿銀の嫉妬を恐れつつも
するか!!
>「それも、京都でも買えるヤツやん!」
意識が朦朧としていても、愛読書は買ってしまうのね…。
by 阿銀 (2008-05-09 13:58)
>阿銀さん
そう言いつつも、モリーが気になるのが、女の性。
多分……
本能で動いてますな。
by 新選組副長助勤たくいた (2008-05-09 19:27)