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たくいた一行の陰謀 ~旅の醍醐味・加根~ [無情剣客多情剣]

 「真田太平記」の一巻読み終えました。こんなに面白い小説は、金庸先生の「射鵰英雄伝」以来と違うかな。早速、書店に、二巻と、「立花登 青春手控え」の原作を買いに行ったんですが、「立花登」は無かったんで、「蝉しぐれ」を買いました。楽しみだ~!

真田太平記〈2〉秘密

真田太平記〈2〉秘密

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1987/09
  • メディア: 文庫

蝉しぐれ

蝉しぐれ

  • 作者: 藤沢 周平
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 1991/07
  • メディア: 文庫

新装版 春秋の檻―獄医立花登手控え〈1〉

新装版 春秋の檻―獄医立花登手控え〈1〉

  • 作者: 藤沢 周平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 文庫

 ここに貼っておいて、後日、アマゾンで購入しよっと!

 山際に、真っ赤な夕陽が吸い込まれようとしている…。

 加根の宿場町を探して迷走しているたくいた一行。地図に載ってる川も見つからず、ただただ矢印のあった方向へ突き進む。しかし、九度山の標識は、正しい道を選択しないと現れない方式になっているので、もの凄い不安が一行を襲う。

 「森くん!あと一時間もすれば、間違いなく真っ暗になるだろう。加根を大回りして九度山駅に帰る予定を変更して、高野山下駅に着くように、道を急ごう。」

 「日暮れまでに宿に着くっていう昔の旅人みたいやね。」

 坂を下っていくと、急に山の空気が変わった。

 「空気がひんやりしたってことは、この近くに川か沢があるってことだ。もう近いぞ!」

 山というのは、川や日のあたり具合や、エネルギーの強弱で全く空気が違うものである。川が近いとひんやりしてくるし、里が近づくと暖かい空気を感じるものだ。これが「旅人の勘」というものである。

 しばらく歩くと、川が現れた!

 そして里も見えた!

 里の中にあるという「宿場町」を探す一行。

 おばあさんが、立ってはったので、宿場町の場所を聞くことに。

 「この道を左に曲がって、そこの白い道の突き当たりを左に曲がってしばらく行ったらありますよ。」とのこと。丁重にお礼を言って、立ち去ろうとするたくいた一行。すると伍長森が、全く逆の右方向を突き進もうとするので、必死に森を引き留めるたくいたとお婆さん。

 「そっちじゃなくって、こっちやろ!」

 「え!?え!?」と狼狽する森に再度説明してくれはるお婆さん。

 ”この男やったら、柳生に行くとき、笠置じゃなくって月ヶ瀬口で降りよんで!”

 以前の柳生の里の時も、柳生から4kmほどの「笠置駅」じゃなく、徒歩四時間の「月ヶ瀬口」駅で下車しましたから…。彼の先導で…。

 後に、伍長森くんは、「あれから、兄貴に月ヶ瀬口って言うてたやんなあ!?」と聞いたところ、単に思い込みだったいうことが分かった。

 思い込みとは、人の思考力を停止状態にさせる。

 普段ならいいが、日暮れの近い山奥で、「それ」は許されないのだ!

 そして辿り着いたのが、日本で最後の仇討ちのあった場所らしい加根の宿場町。

 今では、この門を残すのみです。

 ちょっとがっくりしたところで、千石かかったという「千石橋」を目指す。

 千石橋

 ”ふ~ん。これが千石橋ね・・・・・・。」

 本当は、”橋フェチ”の為に、違うアングルでもう一枚撮りたかったんですが、尿意が怒涛の如く押し寄せてきたので、

 橋からの眺め

 しか撮れませんでした。

 その後、高野山下駅を目指すたくいた一行。

 しかし標識が九度山駅へ行く方向しか示してなかったので、加根の小学校付近まで戻って、高野下と書かれた標識のところまで戻る。

 ”分からなくなったら、分かるところまで戻る!”

 「旅の鉄則」である。

 駅を目指して歩いて行くと、本当に真っ暗になってしまった…(汗)

 街灯もなく、人気のない道をただただ歩く一行(人気ないくせに、立ち小便してるときは、珍しく車通りました…)。

 すると一件のお好み焼き屋さん「おたふく」を発見。

 「お好み焼きで、おたふくっていう屋号ということは、広島焼きですかね~!?」という伍長森くんのノーテンキな質問を軽くスルーした後、

 「多分、ここにお好み焼き屋があるということは、ここは駅前とちゃうか?」

 道をかえ、上っていくと、駅舎らしき建物を発見。

 「多分、あれが駅やろう!?」

 近づいて行って、駅と分かった瞬間、思わず、二人、ガッツポーズをしてしまった…。

 生涯、駅を見つけてこれほどまでに嬉しかったことはない!これが、旅の「醍醐味」だ!

 しかし、この辺を一日歩いて、飲食店、二件しかなかったよ…

                 (次回、怒涛の完結篇)

 


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コメント 2

みっちゃん

  > ”橋フェチ”の為に
だから、橋フェチは、下からぁぁぁ~~~~  ・・・。

ネットやってるのに(・_・)
相変わらず地図も店も確認せん二人やな・・・
あ・・・やだん(-_-。)わざと迷って、2人の愛を再確認するためなのね♪
いやぁ~ 邪魔して悪かったYO♪
by みっちゃん (2007-02-15 22:56) 

新選組副長助勤たくいた

>みっちゃん
 下から撮ろうと思ってんけど、迫り来る尿意には勝てなかったYO!
 これは、今日の「その時」の5分くらい前のことやからね!

 今回、ガイドブックを持って行ったんやけど、あの地図で、ここ来たら、絶対迷う!
 わざとじゃなくても、僕たち「方向音痴」やから!アッハッハ

 え!?別に邪魔していいYO!むしろ邪魔して!
by 新選組副長助勤たくいた (2007-02-16 21:12) 

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